天皇賞秋(G1)は2枠4番スピルバーグが豪快な差し脚で1着でゴールを駆け抜けた。

ペースが遅い展開の中、後方から直線一気で差し切るという芸当はなかなかできないものだと思う。

それにスピルバーグ自身は重賞未勝利で、初重賞制覇がG1という快挙も同時に成し遂げた。


スピルバーグが強烈なインパクトを残したレースだったが、残りの馬とレースの詳細について振り返って、しっかりと今後の参考にしていきたいと思う。


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■ 残念なラップタイムの刻み方
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今年は例年になく時計の遅い決着になったことが非常に気になる。

勝ち時計は1分59秒7という時計で、過去10年では2番目に遅い時計。

ここまで遅くなった理由は

・スローな流れになったこと
・馬場が水分を含んでいて、通常の芝よりも時計が掛かる状態であったこと

の2点が挙げられると思う。


前日から雨が降っていて当日はどのような馬場で開催されるか分からない感じだったけど、レースまでには良馬場に回復していた。

しかし実際、レース後の時計を見ると、稍重かと言われても分からないくらいの時計だし道悪に近かったんだろうと思う。


どのようなラップが刻まれたのか、そのタイムも見ておこうと思う。

(天皇賞秋のラップタイム)
200m 400m 600m 800m 1000m 1200m 1400m 1600m 1800m 2000m
12.9 11.7 11.8 12.2 12.1 12.1 12.3 11.4 11.3 11.9

全体的な流れが遅くなったのは、4F~7Fの間でペースが上がっていないことが今回の走破時計が遅かったことに繋がっていると思われる。

前半の1000mは60.7秒とG1レベルであればスローペースの部類。

ラスト3F(残り600m)から仕掛けられていて、典型的な上がりの競馬であったと見ることが出来る。


ここで、個人的に思うんだけど、カレンブラックヒルやマイネルラクリマは上がりの勝負になったときに切れる脚がないのだから、もっとロングスパートを見せるべきであったと思う。

カレンブラックヒルは着順こそ9着ながら、勝ったスピルバーグからは僅か0.3秒差と僅差。

この差はやはり展開のアヤだったのではないかと思う。


カレンブラックヒルやマイネルラクリマを批判している訳ではなくて、

ただ、もっと上位の着順に来れたんじゃないかなと思ってしまったから、そう言っているだけである。


その根拠については、天皇賞秋(G1)前哨戦、毎日王冠(G2)のレースラップを見ると非常に参考になるんじゃないかと思う。

(毎日王冠のラップタイム)
200m 400m 600m 800m 1000m 1200m 1400m 1600m 1800m
12.9 11.0 11.5 11.7 12.0 11.8 11.2 11.3 11.8

毎日王冠は開幕週の良馬場だったから、全体の時計は速い。

だけど、ラップタイムの刻み方は内容が少し異なる。

このレースは、逃げたサンレイレーザーが2着に粘ったのだ。

注目したいラップタイムは、1000~1200mの間のラップタイム。

この間が11.8秒と既にラスト800mの段階から仕掛けられていることが分かる。

スパートを速めることにより、脚を溜めたい後続の馬は連いていかざるを得なくなって、本来の切れのある脚を使えなくなる可能性が上がる。

毎日王冠は田辺騎手の好騎乗によりサンレイレーザーは2着に逃げ粘れたのだから、カレンブラックヒルやマイネルラクリマにも同じことができたのではないかと思ったわけ。


あくまで個人的な空想だけど、天皇賞秋で6F目(1200m~1400m)のタイムが12.3秒じゃなくて、11秒台のラップが刻まれていたら、もっと大混戦なレースになっていたのではないかと思う。


ちょっと残念なラップタイムの刻み方だったなぁと個人的には感じている。


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■ 今後の展望をどうみる?
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天皇賞秋(G1)は、典型的な上がりの競馬になってしまっただけに、今後のJCや有馬記念の参考レースとなるかと言ったら、ならないように思う。

只々確認作業であっただけのようにも思える。


スピルバーグは現役世代で最大級の上がりの脚を繰り出せる馬であることが証明されたように思う。

ジェンティルドンナは東京コースだとムチも使わず2着を確保するあたり、まだまだ衰えはないということ。

3着だったイスラボニータは、抜け出す時の脚は速いけど、持続性がそんなにないこと。


などなど、レース後によって各馬について分かったは多かったけど、通常のG1は消耗レースになることも多く、側面からしか判断ができないのは少し残念に思えた。



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■ これから期待したい馬
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天皇賞秋(G1)のレースを何回も見直して、今後の動向が気になる馬も出てきた。

・ジェンティルドンナ(2着)
・エピファネイア(6着)
・フェノーメノ(14着)

の3頭だ。

3頭ともG1馬だし、力を持っていることは間違いない。

1頭ずつ見ていこうと思う。

<ジェンティルドンナについて>
もうみんな承知の通り、G1を6つ勝っている最強の女傑だ。

何がスゴイかって言えば、その勝負根性。

3歳時に比べたら、切れ味がなくなってきているのは否めないけど、消耗戦になった時の勝負根性は健在に思える。

JC3連覇という偉業が迫っているだけに、このまま順調にいってくれたらと思う。


<エピファネイアについて>
神戸新聞杯や菊花賞でかなりレベルの高いパフォーマンスを見せているのに、気性的な問題がありそうで、今では長い距離が使い辛くなっているように思える。

この部分が解消してこれば、この馬の持久力は1級品だけに、有馬記念あたりではその強さを存分に発揮できるのではないかと思う。


<フェノーメノについて>
今年の日経賞で、左前繋靱帯炎を発症してから復活を遂げているが、1昨年ほどの切れ味がなくなってしまったように思う。

今年は天皇賞春(G1)を制しているけど、持久力勝負になったレースでもあり、この馬には展開が向いたと言えるレース。

だから、今回の天皇賞秋(G1)のような上がりの勝負になったときは、この馬には分が悪かったのだろう。

この馬にとっては距離延長は歓迎だろうし、もっと持久戦になりそうなとき、本領を発揮してくるだろうと思う。



とまぁ、後は1番人気で3着に敗れたイスラボニータについても少し触れておきたいと思う。

個人的には、今年の3歳牡馬はレベル的にどうなのかなぁという部分があったし、それが現実となったレースでもあったように思う。

今後はJCや有馬記念に挑戦して欲しいと思うけど、距離延長はこの馬にとってはマイナス材料にも思える。

今後は、違った意味で動向が気になる1頭。

香港あたりに視野を向けるのかな?



と、まぁ自分視点で天皇賞秋(G1)を振り返ってみて、色々と収穫を得ることが出来たように思う。

個人的には、ジェンティルドンナを軸に馬券を買っていたこともあり、素直にジェンティルドンナの復活が嬉しかった。

(参考までに)
【予想 東京11R 天皇賞秋(G1)】展開不問! 最強牝馬の復活の舞台はやっぱり府中?


後は、戦前の展開予想の精度を上げるために、振り返って復習することは欠かせない作業のように思う。

次に控えているエリザベス女王杯(G1)もしっかりと展開を読んで、馬券に繋げられたらいいと思う。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

【次走動向】有力馬の次走予定(2014/11/04時点)

【調教展望】福島11R 河北新報杯

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