産経大阪杯(G2)の結果は、逃げたキタサンブラック2着で、番手に付けたアンビシャスが1着と前々に行った馬で決着した。

レースの上がりも33.6秒と並の馬では差せる展開ではないことが判る。

と、大阪杯は素晴らしい内容のレースだったが、回顧ではなく1頭の馬に注目してみたいと思う。

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それは、海外遠征から帰ってきて初戦となった6着のヌーヴォレコルト

レースでは、内目の4番手を追走していて、いつでも前を捉えられる圏内に位置していた。

しかし、3コーナー過ぎからペースが上がっても差を詰めていくことができなかった。

過去のレースを見る限り、内の狭いスペースから抜け出してくるのはこの馬の得意パターンと言っても過言ではない。

斤量も別定戦で、G1馬ながら54キロとかなり恵まれた斤量。

怱々たるメンバーの中でも3番人気に支持されていたのに、直線では離されてしまった。

近走のこの馬の内容からすれば、考え難い負け方。


そして、この敗戦の1つの原因として触れてみたいことがある。

それは、調整過程についての疑問。


(ヌーヴォレコルトの調教過程)
日付 コース 馬場 6F 5F 4F 3F 1F 脚色
3/30 南W 78.5 62.7 48.8 35.3 12.0 一杯
3/24 南W 83.1 66.9 51.6 37.2 12.4 馬也
3/17 南W 81.7 66.5 52.0 38.5 12.6 一杯
3/13 南W 55.6 39.8 13.0 馬也
3/9 南W 72.0 56.2 40.9 13.1 馬也
3/6 美坂 57.6 42.0 13.2 馬也

香港遠征後、帰厩してから調教時計を出し始めたのが、3月6日とレースから約1カ月前になる。

坂路と南Wコースでゆったり時計を出し始めているのが判る。

2週前追い切りの3月17日から長め6Fの時計で、81秒台が出されている。

3月24日の1週前追い切りでも同様に南Wコースで6F、83秒台が出されている。


普通なら1週前の段階で6F83秒台程度に収めているのであれば、3月30日の本追い切りではそんなに強いところをやる必要はないと考えるのが筋ではないか。

好走している馬のパターンで多く見受けられるのが、終い重点で反応を確かめる内容が多い様に思う。

しかし、ヌーヴォレコルトの調整は、30日の本追い切りでやたらと速い時計で南Wコース1番時計の6F78秒台の好時計を叩き出してきた。


他の馬でも時々同様のパターンで調整されている馬を見かけるが、あまり好走している印象はない。


通例なら、本追い切りを好時計でまとめている馬は1週前や2週前も好時計でまとめているケースが多い。

要は、調教でよく動く馬に見られるパターンだ。


今回のヌーヴォレコルトの調整過程に関しては、1週前の83秒台という時計が軽かったのが響いたと見るのが妥当かと思う。

1週前が軽過ぎた為、本追い切りでは一番時計を出すくらい速いところをやらざるを得なかったのではないか。

現にヌーヴォレコルトは輸送がありながらも、レース時の馬体重は+9キロと過去最高の馬体重で出走していた。


調整過程と馬体重と結果(6着)を照らし合わせると、負けて然りと言えるのではないだろうか。


まぁ、言いたいことは、

休養明けの馬が、1週前、2週前の追い切りはそこそこなのに、本追い切りで目一杯の調整をされている馬には洞察が必要ではないか?、ということ。


競馬予想をする上で、1頭に多くの時間を割くことはなかなか難しいところもあるけど、その中でもどれだけ深く読み取れるかが的中への近道であるとも感じる。

逆に言えば、こういった調整過程がうまくいかなかったと思われる馬は、次走巻き返す可能性も大きいため次走も要チェックということになる。


改めて調教過程の重要さに気付かされた気がした産経大阪杯でした。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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