東京競馬場は5月1日(日)の芝のレース結果を見る限り、走破時計が非常に速いことが分かる。
当日良馬場でレースが開催されるようであれば、かなり時計の速いレースになると想定される。
要は芝の状態は”高速馬場”だということ。
仮柵移動はなくAコースでの開催だが、直線の内側がそれほど荒れていないため、高速馬場に対応できる馬が馬券に絡むことは間違いないだろうと思う。

(復活願う メジャーエンブレム)
高速馬場の概念を紐解く
そもそもの話になるが、高速馬場の概念を頭の中に入れておかないとやはり厳しい面があるように思う。
高速馬場を紐解く上で、
① 走破時計全体が速くなる
② 前半のラップも速くなるが後半のラップも速くなる
③ 距離ロスをするとかなり響く
この3つが大きな分かれ目になるように思う。
①の走破時計全体が速くなる、ということはハイペースにはなりにくいということ。
前半のラップが速くなっても、後半のラップも速くなるから、全体的に見ればペースはそこまで上がり難いということ。
②の前半のラップも速くなるが後半のラップも速くなる、ということは追い込み馬にはかなり注意が必要だということ。
ラスト3F35秒で逃げていた馬が、ラスト3Fを34秒で逃げられるようになったら、差し・追込み場はかなりの負担が強いられる。
なぜなら、上り33秒を使える馬が、高速馬場だから32秒の上がりを使えるとは限らないから。
差し馬は仕掛け処一つで自分の位置取りを変えることができるだろうけど、追い込み馬は単に不利な条件になると思っていいだろうと思う。
③の距離ロスをするとかなり響く、ということは普通の馬場状態の時以上に距離のロスが大きく響くということ。
単純な話、時速10キロで進んでいるバス(普通の馬場)と時速20キロで進んでいるバス(高速馬場)だとどちらが追いつきやすいだろうか。
よって、外々を周る馬は多少なりとも不利だと捉えて問題ないように思う。
NHKマイルの登録馬に当てはめてみる
NHKマイルの登録馬の優先出走順位をみると、以下のようになっている。
(優先出走権)
(差)エクラミレネール
(追)ストーミーシー
(マ)ダンツプリウス
(出走可能登録馬)
(先)メジャーエンブレム
(差)トウショウドラフタ
(先)シュウジ
(追)ロードクエスト
(追)レインボーライン
(追)ブレイブスマッシュ
(差)オデュッセウス
(先)ティソーナ
(差)ブランボヌール
(先)イモータル
(差)シャドウアプローチ
(差)ペルソナリテ
(先)アーバンキッド
(差)オーヴィレール
(差)カネノイロ
(逃)シゲルノコギリザメ
シゲルノコギリザメは逃げ馬ながら、抽選突破出来なければ、メジャーエンブレムが逃げ馬になる可能性が高そうだ。
その他の登録メンバーを見渡すと、差し・追込みの馬が多く、差し馬は前半の位置取りに大きく左右されそうな感じを受ける。
人気になりそうなロードクエストは後ろから行くことが想定されるため、距離短縮は歓迎材料だろうけど、高速馬場はかなりマイナス材料だろうと思う。
天皇賞春の結果を見ても然り、後は枠順が大きく左右するのではないだろうか。
予想をするにあたっては、逃げ・先行馬にプラスの重み付けをするのか、差し・追込み馬にマイナスの重み付けをするのか、その調整が難しいところだと思う。
以上、5月8日(日)の東京競馬場の馬場状態が高速馬場であることを前提に検討してみましたが、当日の芝の時計は必ずチェックしておきたいところ。
個人的には高速馬場は非常に読み難いので、雨でも降ってある程度時計の掛かる芝の状態になることを願いたい。。。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。